こんにちは。
ミカズキです:)
ゴールデンウィーク中のニュースで、福岡県にある宗像・沖ノ島が世界遺産に登録される可能性があることが判りました。
正式な申請名は
「神宿る島 宗像・沖ノ島と関連遺産群」
神宿るといはどういうことなのでしょうか。
また世界遺産候補となる宗像沖ノ島とはどこにあってアクセスや上陸方法を調べてみました。
一方で、世界遺産に反対!という意見も見られたので、その理由をまとめていきます。
Contents
神宿る島 宗像・沖ノ島と関連遺産群について
まず「宗像」というのは福岡県の宗像(むなかた)市のことです。
むなかたって読めず、「しゅうぞう」で探してました。
遺産群と言うなの通りで、中心の沖ノ島を含めて8つの遺跡まとめて登録を目指しています。
大きく分けると5つだと思うんですが…。
- 宗像大社沖津宮
- 沖ノ島
- 小屋島
- 御門柱
- 天狗岩
- 宗像大社沖津宮遙拝所
- 宗像大社中津宮
- 宗像大社辺津宮
- 新原・奴山古墳群
赤字の下4つ遺跡については、イコモス(国際記念物遺跡会議)が世界遺産登録にあたっては除外することを求めました。
世界遺産としての普遍的価値が1.宗像大社沖津宮しか認められなかったようです。
ここで注目を浴びるのが、資産名にも入っている「沖ノ島」です。
沖ノ島の行き方は?
世界遺産に登録されたとすれば、行ってみたい!と言う人が増えると思います。
ただ、沖ノ島は、原則上陸できません!
無断上陸はもちろん、勝手に船で近づいたりすることも罰せられます。
というのも神宿る沖ノ島と言われるように
島自体がご神体であり、厳しい禁忌(禁止事項)や決まり事があるからです。
沖ノ島の禁忌一例
- 不言様(おいわずさま)-島で見たもの聞いたこと口外してはいけない。
- 上陸前に全裸になり海中で穢を払う「禊(みそぎ)」をしなくてはいけない
- 島から草木を持ち出してはいけない
- 女性は立ち入ってはいけない(女人禁制)
上陸できるのは年に1度、5月27日の祭事の時に抽選で選ばれた男性のみが上陸できるそうです。
沖ノ島以外のアクセスは?
沖ノ島以外の大社、古墳群はアクセス可能です!
宗像大社沖津宮遙拝所(むなかたたいしゃおきつようはいじょ)
沖ノ島に上陸できない代わりに「大島」というところにある遥拝所(ようはいじょ)=遠くから拝む場所があります。
JR東郷駅から車とフェリー、大島上陸後の徒歩30分含めて1時間強で行けるようです。
宗像大社中津宮(むなかたたいしゃなかつみや)
こちらの中津宮は遙拝所と同じ大島にあります。
遙拝所を訪れるのと一緒に行くのが良いでしょう。

http://www.okinoshima-heritage.jp/visit/nakatsumiya
宗像大社辺津宮(むなかたたいしゃへつみや)
辺津宮はフェリーで渡る必要がなく、福岡県宗像市本土にあります。
辺津宮境内には神宝館があり、大人800円で入れます。
新原・奴山古墳群(しんばる・ぬやまこふんぐん)
ここは宗像市の隣りにある福津市というところにあります。
大小様々な古墳が5〜6世紀ごろの間に作られました。
世界遺産登録への反対意見
世界遺産登録されれば、文化的な価値が広く認められたり、知名度があがり観光客が来ることで地域活性が見込まれるので良いのでは!?
と思いましたが、反対意見も多いようです。
- 世界遺産に登録されたから、一般開放を求めるという意見が出てくる
- 女人禁制の宗教的理由が女性差別と批判される
- 無断上陸されると神聖な島の伝統が守られない
https://t.co/G7xoMPslW6
-沖ノ島だけが登録され、何千年も守り続けた信仰の体系に、ひびが入るようなことになれば、本末転倒だ。-
世界遺産は誇らしいことだが、登録されなくとも宗像大社に象徴される信仰の重みが変わることはない。辞退した方がいいような気がする。
— yochan (@nondakure56) 2017年5月7日
福岡県の沖ノ島が世界遺産登録の勧告。地元の人「観光客増加を期待」…それは世界遺産の主旨からズレてるよなぁ。特に沖ノ島は一般人が入れず古来の姿を続けているのが良い所なんだし。
— kirikomio (@kirikomio) 2017年5月6日
などなど。
沖ノ島は「海の正倉院」と言われ、4世紀頃から9世紀末までの貴重な奉納品が8万点も見つかっており、すべて国宝に指定されているそうです。
もともと上陸禁止の島ですが世界遺産に登録されることで知名度が上がり、荒らされてしまうことを懸念する声がありました。
また5月発表の時点で、世界遺産登録に一部の島しか認められなかったことでは意味がない!という声もあり、世界遺産登録を辞退したほうが良いのでは?という意見もあるようです。
まとめ
私としては、世界遺産に認められることは良いことだとばかり思っていたのですが、今回のことでデメリットもあるということが勉強になりました。
もともと地元の人たちで守られてきた伝統を今後も保護していくことが目的だと思うのですが、「世界遺産」という名前が欲しいばかりに変な方向に進んでしまっては本末転倒ですね。
今後の予定としては、7月2日〜12日にポーランドで開かれる第41回世界遺産委員会で、神宿る島 宗像・沖ノ島が登録されるかどうか決まる模様です。
一部遺跡が除外されてしまったことに対して、すべてを盛り込むための動きがあるようですが、果たしてどうなるのでしょうか。